著者:News
四物湯加炙麦芽を使用、大きな変化があった乳癌
乳癌は非浸潤癌と浸潤癌と分けられ、浸潤癌の多くは硬癌と呼ばれるタイプが多く、同病の多くを占めている。その中で特殊なタイプとして粘液癌がある。乳癌は一般的に乳腺症が原因とは考えられていないが、漢方太陽堂では腫瘍の治療と乳腺症に対しての治療を行っている。今回は乳腺症に使用する漢方薬を変更した所、腫瘍部分が小さくなり改善した例があったので報告する。
間質性肺炎に対する漢方治療の取り組み
間質性肺炎とは、肺胞上皮や肺胞壁に損傷が起こり肺胞壁の繊維組織での炎症性細胞増殖をみる疾患群の総称で、肺臓炎とも言われる。その多くは原因不明の突発性と診断される。炎症が続くと肺胞が潰れ、繊維化した組織となり、咳・痰・チアノーゼ・太鼓ばち指・呼吸困難等の症状が進行する。また、空気が入り難くなって肺活量が減り肺血管の抵抗が増える為、肺高血圧症のリスクも高くなる。
後縦靱帯骨化症の麻痺に関して
後縦靭帯骨化症ossification of posterior longitudinal ligament(OPLL)による神経根の圧迫のため引き起こされた神経障害で苦しむ患者さんが非常に多いです。様々な原因が報告・推測されています。
当帰散における妊娠の可能性
子供を希望し、通常の性生活を送りながら2年以上経過しても妊娠しない夫婦が、不妊症と診断される。近年、女性の社会進出が進む中で晩婚化や出産の高年齢化により不妊症に悩む方が増えている。今回、不妊患者3例に対して当帰散を投与し、著効を得たので報告する。
癲癇(てんかん)大発作に対する漢方薬の効果
日本では癲癇(てんかん)の患者数が50万人以上いると言われています。小発作または、大発作を伴うことが多く、病院での治療はこの発作を西洋薬によって予防・抑制することが中心となります。この場合、治療薬を続けていかないと発作を起こしてしまう為、病院の治療だけでは原因を根治するまでに至りません。
子宮内膜症に起因する生理痛
生理痛は、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮後屈、ポリープ等様々な原因が考えられます。西洋医学では一般的に鎮痛剤を使い、またその原因に従って治療をされています。一方、東洋医学では患者さんからの訴えを最重要視し四診により証の鑑別を行っています。
卵管閉塞に対する六君子湯と駆瘀血剤の効果
ここ数年急激に増加している不妊症。現在では卵管狭窄・卵管閉塞の障害が主な原因となる不妊症は全体のおよそ30%になるといわれている。原因は様々である。西洋医学での治療法は卵管の通水・通気治療や腹腔鏡と卵管鏡を組み合わせた卵管疎通術などが一般的である。
潰瘍性大腸炎に対する漢方薬の効果
わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は約8万人と言われ、年々増加の傾向にあるようです。20~40代の虚弱な人が罹りやすく、男女差は少ないようです。大腸に原因不明の非特異的潰瘍性炎症を発生し、急性または慢性に発病します。頑固な下痢、粘血便、発熱、栄養障害などの症状を呈し、緩解と再発を繰り返しながら長期にわたって経過します。