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「研究会発表論文」の記事一覧

大黄牡丹皮湯の薬味と処方の成り立ち

下焦の血熱を取る代表的な漢方薬方に大黄牡丹皮湯がある。下焦の血熱に対し、大黄甘草湯を基本に幾つかの薬方が造られている。大黄甘草湯から、どのように薬味が変化し処方が組まれるのか?薬味を取り上げ、その処方の成り立ちを検証した。

湯液加減方と鍼灸加減方に対する間中四分画の可能性

漢方治療において、18年前、故入江正先生より現在の治療法が完全であるかどうか、最終確認として間中四分画診断を用いるよう教わった。狙った治療点に対する治療法が完全であるかどうか判断できるのであれば、現在の選択した治療法の不足・有余部分を探し、より完成した治療法を完成させる可能性があると考えられる。

薬方・薬味の気血水と糸練功に関して

我々は、糸練功を東洋医学の証や漢方治療手段の判断に用いている。しかし得られるデータは、東洋医学上のデータだけではない。適不適診、副作用診、適量診、愁訴診、寒熱、患部の特定等、西洋医学でも東洋医学でも使える共通の多くのデータが得られる。

糸練功をとる上での注意点

私が糸練功を始めて一年が経過したが、最初の頃はstとsmの違いもわからなかった。少し分かり始めたと思ったら、自分の体の状態などに反応しstばかりが取れてしまう。それらの原因を探っていき、糸練功を取る上で気付いた技術(型)を以下に発表する。

糸練功と労宮の強度の関係

糸練功を行っていると、センサーの労宮の使い方で、捉える信号が異なっていることに気付くことがある。2010年の伝統漢方研究会で発表した「センサーの労宮を少し引く」事により、病的な異常しか捉えないことも分かっていた。センサーが緩むと自然治癒力と思える身体の微弱な反応も捉えてしまう。逆にセンサーが強すぎると、弱く深い反応は捉えることは出来ない。

赤芽球癆(せきがきゅうろう)への漢方治療と考察

赤芽球癆は難病指定である再生不良性貧血の一つです。通常の再生不良性貧血は赤血球以外に血小板や白血球も減少します。それに対し赤芽球癆は、赤血球だけが減少するのが特徴で再生不良性貧血の中では特殊なタイプとなります。造血幹細胞に異常が生じ赤血球産生が減少し貧血となります。

漢方薬の証に対する鍼灸治療の試み

本来は1人の施術師によって用いられてきた漢方薬と鍼灸、導引(手技)は、今の日本においては別の資格、別の職業として分けられています。本論では手段は違いますが、陰陽、気血水のバランスを正すという目的を同じくする、漢方薬と鍼灸を結び付ける新たなアプローチとして、漢方薬の証に対する配穴の試みを行いました。