「漢方」の記事一覧
薬味に対応する経穴を使った治療の試み
昨年は「漢方薬の証に対する鍼灸治療の試み」として、糸練功を使って薬味の作用に対応した経穴を見付け、その経穴を組み合わせる事で漢方薬の証に対しての治療の試みを行いました。今回は薬味の作用に対応した経穴に金粒、銀粒を貼る事で改善効果を高める試みを行いました。
左後頭部を中心とした4箇所の五志の憂への治療と考察
従来の「五志の憂」の漢方治療では、前頭部の髪の生え際付近を反応穴として使用し治療してきた。今回、前頭部と異なる反応穴3箇所が見つかったので報告する。以下は判明している反応穴である。
五色・五行説で考える甘麦大棗湯の働き
東洋医学・漢方で言う「心」の五味は「苦」。五色は「赤」。味で考えるか、色で考えるか、どの物差しで考えるかによって治療法(攻め方)が異なって来る。「心」の正常化を色の物差しで考え、五行説の相生関係(「肝」と「心」の関係)に当てはめた時、「心」に属する大棗の独特の働きが見えて来る。
先表後裏理論に基づく新治療法
一般的に、漢方薬局・薬店では、相談を受けた患者さんに対し切診を除く問診・聞診・望診(舌診を含む)を行い漢方薬を選薬している。それら三診に加え医療気功の外気功(1800年前、扁鵲が行っていた「糸脈診」)である糸練功を用いることにより、証(東洋医学的な体質・症状)を判定し、漢方薬分量を0.1g単位まで見極め取り組むことが出来るようになる。
生体内環境への取り組みによる漢方治療の最適化
後縦靭帯骨化症の漢方治療において、出現するいくつかの証が茯苓飲加陳皮半夏によって改善していく例は、既に漢方太陽堂木下順一朗により報告されている。(広州中医薬院にて発表)茯苓飲加陳皮半夏証は、骨化症に共通して窮仙穴の反応で確認出来る。窮仙穴の反応は、体質となっている生体内環境を捉える事が出来る。